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光の量と被写界深度を調整する「絞り」F値

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絞り

絞りはレンズが取り込む光の量を調整するための「絞り羽根」と呼ばれる部品で被写体を除く穴の口径を調整する事です。(人間の目で言うところの瞳孔に該当します)
F値と呼ばれる数値で調整します。

F値が小さい程「絞りが少ない」ため、口径は広く明るい。F値が大きいほど「絞りが大きい」ため、口径が狭く暗い。

F値は一般的に1.4倍になると「一段階絞った」と表現する。1段階絞ると光の量が半分になる

絞りにはもう一つの側面があり、絞りが少なければピントの合う奥行き(被写界深度)が少なくなり、特定の被写体以外はぼけるようになる。逆に絞りが大きければピントが広く合うようになり全体的にピントのあった写真となる。

絞り概念図
絞り概念図

絞りは使用のレンズにより限界値があり、絞り羽根を最大に開いた状態(これを開放という)と絞った状態でそれぞれ限界値を持っている。これによりレンズのポテンシャルを計る事ができる。例えば僕が使用しているカメラEOS Kiss X3のデフォルトレンズでは開放値F3.5~F5.6、絞り値F22~F36が限界。良いレンズを使えばF1程度まで開く事ができるためポートレートなどで背景を綺麗にぼかした写真を取ることが可能となる。

開放と絞り側の限界に幅があるのは、F値はズームと連動しているため。僕のレンズにおいては焦点距離が18mmの時の開放値がF3.5、55mmの時の開放値がF5.6という事になる。絞り側は焦点距離が18mmの時がF22で、55mmの時がF36。


絞りを変えると明るさが変化

以下の二つの写真は同じ条件下で絞りのみを変化させて撮影しました。左の写真は絞りF5.6で右がF11。シャッタースピードとISOはそれぞれ30分の1秒とISO400で設定しています。
左の写真は適正露出であり十分に明るいのに対し、絞った右の写真は露出アンダーになってしまい暗くなっています。

絞りの調整で明るさが変わります
絞りの調整で明るさが変わります

絞りでぼかし効果を出す

既に述べた様に、絞りを弱くする(口径を大きくする)とピントの合う領域が狭くなる。以下の二つの写真では、絞りの小さい写真と絞りの大きい写真を撮影し、背景のボケ具合の違いを強調してみた。
左がF3.5、右がF22。背景を見てもらう明らかなように、絞り込んでいくと徐々に背景のピントが合いくっきりしてくるのがわかる。これはピントが合う距離の長さが広がっているためだ。(被写界深度が大きくなる)
※絞ると露出が減ってしまうため左右同等の露出になるようにシャッタースピードとISOを調整してある。

絞りでぼかし調整
絞りでぼかし調整

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“光の量と被写界深度を調整する「絞り」F値” への2件のフィードバック

  1. 時折 写真講義などしているものです
    絞り概念図 たいへんわかりやすいので
    講義の際の使用したいのですが
    ご許可いただけますか?

    HP taku24.com

    1. どうぞお使いください!
      早坂様のHPに私のブログ記事をリンクなどして頂けるととても嬉しいです。

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